誰に依頼する?余興と祝辞は本当に必要?お礼はいるの?

結婚式の披露宴というと、入場から始まり、乾杯、ケーキ入刀、祝辞、余興、お色直し、花嫁の手紙と内容がてんこ盛りですね。中には余興や祝は必要かな、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。今回は披露宴の演出の項目別に、必要かどうか、誰に依頼すべきか、お礼の渡し方などのマナーを説明します。

【乾杯】
会食の始まりの合図ですので、必ず乾杯は必要です。一般的には準主賓に依頼する場合が多いですが、特に決まりはありません。勤務先の上司が出席している場合、祝辞を上司に依頼することは多いので、乾杯も会社の上司にすると硬い雰囲気になりがちのため、あえて準主賓を避ける場合もあります。式の雰囲気によって、親族にしたり、友人にしたり様々ですから、誰に依頼するかはお好みになります。

お礼はお車代として現金を1万円程度包むか、往復の車を手配します。お車代の表書きは「御車料」か「御車代」とし、名前は招待した側の苗字を書いておきます。渡すタイミングは受付の後で、親から手渡ししてもらいます。往復の交通費が1万円以上の場合には、交通費の相当額に1万円程度を上乗せして包みます。

親族のお子様に依頼したような場合には、現金ではなくおもちゃやお菓子などを渡す場合もあります。この場合は披露宴が終わった後に、新郎新婦から直接渡したり、後日直接渡したりします。後日渡す場合には、新婚旅行のお土産をグレードアップして渡す場合もあります。お子様にお礼をする場合には、お子様の保護者に与えてはいけないものはないか、事前に確認しておくと良いでしょう。

【祝辞】
祝辞は主賓からの挨拶になるため、通常は必要です。一般的には、新郎の主賓と新婦の主賓からそれぞれ祝辞を頂きます。近年は新郎新婦から一人ずつ祝辞ではなく友人代表スピーチにし新郎新婦合わせての祝辞とする場合もありますから、臨機応変に変更できます。通常は主賓は、招待客の中で最も各が高い人で、一般的には社会的地位が一番高い人に依頼します。

式の雰囲気を堅苦しいものにしたくないと考える方は、主賓挨拶を取りやめる方もいます。お礼は乾杯と同じになるので、割愛します。

【退場のエスコート役】
近年流行りの演出で、お色直しのために退場する際に、招待客にエスコートしてもらうというものです。事前にお願いする場合もありますが、当日にサプライズで指名する場合もあります。あってもなくても良い演出なので、特に必ずエスコートを招待客の中からつける必要はありません。

エスコートを依頼する場合には、誰に依頼してもかまいません。招待客に依頼しない場合には、新婦は新郎がエスコートして退場します。誰かに依頼した場合でも特にお礼は必要ありません。

【余興】
余興はあってもなくても構いません。披露宴をどんな雰囲気にしたいかで決めると良いでしょう。依頼する人は誰でも大丈夫ですが、親しい方に依頼するのが一般的です。近年は新郎新婦自ら余興を行う場合もあります。式場によっては時間の都合で余興を入れられない場合もありますから、よく確認してから依頼しましょう。

お礼は披露宴が終わった後か、結婚式の後日できるだけ早めに現金を包んで新郎新婦から渡します。過剰な金額であるよりも、相手に気を使わせない金額である方が望ましいので、現金ではなく、商品券や記念品を渡す場合もあります。また、新婚旅行のお土産をグレードアップして渡す場合もあります。

余興などは、親族で決まりがある場合がありますから、新郎新婦の意向だけでなく、両親などにも確認して決定できるといいですね。