式が終わって一安心…待って!まだやることありますよ!

準備は長かったはずなのに、式は移動や着替え、演出が目白押しであっという間の出来事。やっと披露宴が終わって一安心…と息をつく前にまだやることがあります。

仲人、媒酌人へ結婚式後日に挨拶に伺うのが難しい場合には、式が終わった後当日中に、お礼を渡す必要があります。両親から渡せばよいですが、必ず新郎新婦も同席して感謝の意を述べます。場所はロビーではなく別室で行います。

その後は着替え、持ち帰る品々の整理、別途発生した追加料金の精算が残っています。着替えが終わらないと清算ができないので、式が終わって疲れもありますが、できるだけ素早く着替えを行います。

会場のスタッフへの心づけを渡していない場合は、帰るまでにお礼の言葉と共に渡しておきます。ただし、当日はバタバタとしがちになるので、親から渡してもらうと確実です。

結婚式が終わった後は、結婚でお世話になった方へ、1週間~10日以内の早い段階で、お礼状を送ります。もし結婚式直後に新婚旅行に行くのであれば、新婚旅行後1週間~10日以内です。お礼状はよほど親しい友人相手でない限りは、手書きの封書で送るのが礼儀です。

媒酌人や仲人にお礼をまだ渡していない場合には、同じ時期に挨拶に伺い、お礼を渡します。お礼の金額の目安は、10~30万円です。

二次会幹事や手作り品の製作などでお世話になった方へも、当日中にお礼が渡せていない場合には、お礼をします。金額は相手に負担にならない程度の額で1万円以内程度を用意します。もし現金がはばかられるのであれば、記念品や、新婚旅行のお土産を多めに用意し、渡しても構いません。直接会うのがのぞましいですが、遠方で叶わない場合にはお礼を郵送の上、必ずお礼の手紙も添えます。

結婚式に参加されなかった方からお祝いを頂いている場合には、内祝いを贈ります。内祝いは元々、おめでたいことのお披露目と挨拶を兼ねたものでしたが、近年ではお祝いに対するお礼になっています。内祝いの金額は頂いた金品の半額~3分の1程度でお礼をします。内祝いは別途用意するか、引き出物を多めに用意して、内祝いに転用してもかまいません。

頂いたお祝いが現金ではなく、記念品などで金額が判らないものや金額が高くないものをいただいた時については、お菓子やタオルなどの気軽な品にお礼の手紙を添えて内祝いとするのが一般的です。

結婚後に引越しをする場合には、引越し日の2~3日前までには、菓子折りを持って、近隣へ挨拶に回ります。その際には引越し日と大体の時間をお伝えし、引越しのトラックが邪魔になる旨をあらかじめ断っておきます。

引越し先でも近隣へ、洗剤やタオルなどの粗品を持参し、引っ越した当日中にトラックが邪魔をする旨の断りと、これからお世話になる旨を挨拶に回ります。戸建ての場合には両隣の家へ、マンション、アパートの場合には両隣、上下の部屋へ挨拶へ伺います。

以上のように、式終了直後から、新生活が始まるまでは、結婚式は終わっていないといっても過言ではありません。むしろ結婚式は終わっても、結婚生活はスタートを切ったばかりです。新生活をスムーズに送れるように、これからお世話になる方々に礼を尽くしてきちんとお礼を行いましょう。