ムチャ振りしてませんか?各種依頼の心得

結婚式を挙げるとなると、さまざまな人にいろんな頼みごとをする機会がとっても増えますね。祝辞に余興、受付、乾杯の発声など。場合によっては司会や、送迎、カメラ撮影、手作り品の依頼などもあると思います。

ここで重要なのが、頼み方です。祝辞でも、手作り品でも、何を依頼するとしても、相手の方の都合があります。依頼の方法によってはかなりの失礼に当たるので、注意が必要です。

依頼を失敗した例をいくつか挙げます。

友人にブーケを作って貰うため、「1ヶ月後の結婚式で使えるように作って欲しい」とメールで依頼した。その後、特にお礼はせずに式は終わった。

受付をしてもらう人がなかなか決まらず、結婚式の3日前に、友人に受付をして欲しいと依頼した。

祝辞を依頼する時に招待状の付箋で依頼した。特に口頭では依頼していない。

これらの失敗例の何がいけないのでしょうか。依頼するときの心得をみていきましょう。

まず、何かを依頼する時には、依頼することが決まった時点で、できるだけ早く依頼します。式のギリギリで依頼するのは、何を頼む場合でも失礼になります。手作り品を依頼する場合は、製作期間の考慮が必要なのはもちろんですが、たとえ製作期間が短いものを頼む場合でも、準備期間に余裕がなくなるような時期に依頼するのはNGです。準備のいらない乾杯の発声なども、招待状を発送するまでには必ず依頼します。

依頼の方法は、直接会える人には、必ず顔を見て依頼しましょう。もしも、直接会う時間がどうしても取れない場合には、電話で連絡します。その際にも必ず、「直接会って頼むべきことだけど…」と謝罪した上で依頼しましょう。くれぐれもメールのみでのやりとりにならないようにしましょう。

また、手作り品を依頼する際には、かかる費用を負担する旨をきちんと伝えましょう。お祝い事なので喜んでやってくれる方も多いですが、お金のかかることなので費用については気にされる方が多いです。費用については気になっても、祝い事だからと請求をするのを遠慮して、モヤモヤする方もいます。相手方から言わせて気まずくさせる前に、こちらからきちんとお支払いする旨を伝えてくださいね。

乾杯、受付、祝辞といった、当日動いていただく必要があることを依頼する場合には、必ず招待状の発送前に一度口頭で依頼します。そして、改めて招待状の付箋で、依頼をします。招待状の付箋で依頼するからと言って、事前の口頭での依頼を省略するのはとても失礼です。あくまで招待状の付箋は確認なので、必ず招待状発送前に口頭で依頼しましょう。

招待状の発送時期は通常2ヶ月前頃ですが、どうしてもそれまでに祝辞や乾杯、受付が決まらなかった場合には、招待状には付箋を挟まずに、口頭で依頼します。その際にも、必ず直前の依頼になってしまうことをお詫びした上で、依頼しましょう。

結婚式が終わった後は、必ず各種依頼をした人にはお礼をします。乾杯や祝辞は御車代を式当日にお渡しします。それ以外のお礼は当日に負担にならない程度の現金を渡したり、手作り品なら費用にプラスして現金を包んだり、新婚旅行のお土産を少し豪華な物にしたり、記念品を渡したりします。

以上が、通常の依頼の流れになります。失敗例では連絡がメールだったり、依頼が招待状のみだったりとムチャ振りですよね。お祝い事だからやってもらって当然、と礼を欠いた行動をすると、恥をかくのは自分たちです。基本的には「して頂いてありがたい」という言葉を胸にして行動すると失敗がありません。頼みごとをする時には自分ならどうされたらうれしいか、困らないかを考えることを心得て動けるといいですね。