媒酌人ってなーに?必要ですか?

媒酌人とは、頼まれ仲人とも言われる、結婚式の立会人のことを指します。結婚式において、新郎新婦の立てた結婚の誓いの証人となり、披露宴では新郎新婦を招待客に紹介します。よく言われる仲人との違いは、仲人は婚約から結婚、結婚式までを取り仕切るのに対して、媒酌人は結婚式のみの立会人であるということです。

具体的に媒酌人が結婚式で行うのは次の事です。

①媒酌人は夫婦で出席する。
②式当日は早めに来て、媒酌人は新郎親族控え室、媒酌人婦人は新婦側の控え室で待機。
③挙式時に、媒酌人は新郎を、媒酌人夫人は新婦を介添えする。
④媒酌人が親族控え室で親族紹介を行う。
⑤披露宴前に招待客に挨拶などしてもてなす。
⑥披露宴で新郎新婦を紹介し、挨拶をする。
⑦お色直しに付き添う。
⑧披露宴後に招待客を見送る。

このように媒酌人は、招待客ではなく、新郎新婦、両家側の主催側としての立場で参加し、立会人の立場で新郎新婦の介添えを行い、招待客を持てなす立場となります。

媒酌人は一般的には、末永くお付き合いする方に依頼します。一般的には社会的地位が高く、人望の厚い人です。具体的には、会社の上司や恩師、親戚などです。

会社の上司や恩師など、新郎新婦片方しか面識のない方に頼む場合が多いため、必ず式の前に新郎新婦と顔合わせを行い、経歴や馴れ初めなどを確認、打ち合わせしておく必要があります。

結婚式の間だけとは言え、立会人となり、介添えを行い、招待客に対して新郎新婦を紹介する役割を持つので、必ず打ち合わせをしっかりと行いましょう。打ち合わせの際には、履歴書を渡すと失敗がありません。また、親族紹介も行うため、できれば両親ともあって親族の確認なども行っておくとより良いです。

また媒酌人に依頼する場合には、必ず式の3ヶ月前までには依頼をします。式の日取りが決まる前までに依頼するのが礼儀ですが、式場予約の関係で前後する場合には、その旨を伝えておきます。正式には手紙で依頼しますが、直接会える方には、口頭の方が良いでしょう。

式後にはお礼を渡します。結婚式のみの立会いであれば、お礼の相場はお祝儀の倍の金額で大体1~20万程度です。お礼は式が終わった後に1~2万程度のお車代と一緒に渡します。お車代とお礼のお金は必ず、お祝儀袋を分けて渡しましょう。披露宴後にお礼を渡すときには、見送りの終わったロビーで渡すのは失礼なので、別室で落ち着いた状態で渡します。

式当日の介添えをして頂く媒酌人が必要かどうかですが、実は近年、媒酌人も仲人も、ほとんどのカップルが立てていません。近年では結婚式を挙げるカップルの1割も媒酌人は立てないようです。

ただし、両家のしきたりであったり、地域の風習などによって媒酌人が必要なところもありますから、媒酌人はいらないやと決め付けずに、ご両親に相談の上、媒酌人が必要かどうかは決定する必要があります。

もしも媒酌人を依頼する場合には、式当日、家族のように介添えし、招待客をもてなしていただくので、お礼や依頼はしっかりを失礼のないように行いましょう。