授かり婚でも出産前に式はできますか?

赤ちゃんを授かった事がきっかけで結婚に踏み切る方も多くいらっしゃいますね。とりあえず出産してから式は後で、という方もいらっしゃいますが、結婚式でお披露目をしてから出産しなければ、というご家庭の方針などで、出産前に挙式披露宴を希望される方も多くいらっしゃいます。授かり婚でも出産前に挙式ができるかどうかといえば、結論から言えばできます。今回は、出産前の挙式における注意点をお伝えします。

授かり婚で結婚式を挙げる場合、最も重要になるのは挙げる時期でしょう。妊娠は4~15週が初期、16~27週が中期の安定期、28~39週が後期です。

妊娠初期の特にはじめの3ヶ月はつわりなどで体調を崩しがちな方が多く、また流産の危険も高い時期のため、あまり挙式の時期としては向きません。ただし、比較的つわりの軽い方であれば、まだお腹のふくらみも出てこない時期なので式を挙げやすいかもしれません。

妊娠後期に入る頃になり、かなりお腹も大きくなりますので、ドレスを選びにくく、また、お腹の赤ちゃんに栄養を奪われて再び体調を崩しがちになる時期でもあります。妊娠9ヶ月を迎え、いつ出産してもおかしくない状態となりますからできれば妊娠後期の出産は控えた方が良いでしょう。

一番安全に挙式を行えるのはやはり、妊娠中期です。中期はつわりもおさまってくる頃ですし、健康であればマタニティスポーツもできる頃です。初期に比べ、じょじょにお腹が目立ってくる頃なので、ドレスのサイズ選びは難しいですが、比較的ドレスを選べる幅も広いです。

次に重要なのが会場選びです。通常の結婚式が一年~半年前ごろから会場を予約し、準備を始めるのに比べ、授かり婚は時期を選びますから、会場探しから結婚式の日取りまでの時間が極端に短いです。

短期間での準備に対応した会場であればどんな式場でもかまいませんが、できればマタニティプランを提供している会場がよりよいでしょう。マタニティプランを提供している会場であれば、新婦の体調面などのサポートもしっかりしており、妊婦ならではの細かいトラブルに丁寧に対応してもらえるため、安心して結婚式を挙げることができます。

会場については、マタニティプランの他、式中、お色直しなどの際に少しでも休憩できるよう、個室などがあるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

花嫁としては、気になるのはドレスを選ぶ時期ですね。お腹のサイズは妊娠24~28週ごろに大きく変動する方が多いです。できればこの頃までにサイズの大きいドレスを決定し、直前にもう一度ドレスの試着を行いましょう。

また、妊婦はお腹周りと胸周りがアンバランスで、通常の大きいサイズのドレスでは胸周りがブカブカで不恰好になってしまう場合が多々あります。ドレスショップを選ぶときには、試着を何度もさせてくれて、かつ、サイズ直しをきっちりとしてもらえるところを選びましょう。

また、ドレスはお腹を圧迫しないデザインのものを選ぶのはもちろんですが、ドレスの中には立っている時は平気でも、座るとお腹を圧迫してしまうタイプのものもありますから、注意が必要です。

式当日については、あまりバタバタ動き回るとお腹に触ります。当日は時間に余裕を持たせて行動し、披露宴の最中は新婦は会場内を歩き回らずに、招待客に高砂に来ていただくようにしましょう。万が一に備え、会場近くの病院を調べ、母子手帳、保険証も必ず持参します。

おめでたい授かり婚が無事に終わるように事前準備はしっかりと、当日はゆったりとできるといいですね。