お車代とは結婚式当日に、遠方からの招待客、主賓・乾杯の発声をお願いした方、仲人や媒酌人にお渡しする交通費のことをいいます。
お車代が必要だと判断される遠方からの招待客は、一般的には交通費に特急料金がかかる距離の場合を指します。それ以外の市内や同一県内などの招待客はお車代を用意しない場合が多いのが一般的です。
お車代は全て式当日にお渡ししますが、渡すタイミングは受付時や、受付後に親からなどそれぞれ異なります。また、飽くまで交通費なので、媒酌人や仲人にお渡しするお礼とは別に包みます。一般的に、遠方からの招待客には受付か受付直後にお車代を渡し、祝辞、乾杯の発声をお願いした方は受付の後に、親から渡します。仲人、媒酌人は披露宴後に別室で当日中に渡します。
お車代の金額は、基本的に往復の交通費の半額~全額とし、主賓・乾杯の発声をお願いした方、仲人は1万円以上できりのいい金額を包みます。もしも、交通費の実費が1万円以下になる場合には、仲人、主賓、乾杯の発声をお願いした方は1万円程度を渡します。遠方からの招待客は1万円以下でも、実費できりのよい金額でもかまいません。
車で来られる事が判っている遠方の招待客もいますが、その場合には車だからとお車代を省略せず、ガソリン代、高速料金を計算してお渡しします。また、交通費の実費の全額とはいいますが、計算する際には、新幹線代、飛行機代にプラスして式場までの交通費と考えます。招待客の家から細かい金額は省き、最寄駅から計算してかまいません。
お車代は全額準備するのが礼儀ですが、遠方からの招待客が多かったり予算等の都合で全額お渡しできない場合もあります。半額やもしくは全くお車代を準備できない場合は、遠方の招待客に出席を打診する際に、交通費のことについて伝えておくようにします。交通費についての言及がなく、お車代が半額または、お車代自体がないことはとても失礼です。
お車代の表書きは「御車料」または「御車代」と書くのが一般的です。お車代を包む祝儀袋は、熨斗のついた紅白の結びきりのものを使用します。一般的には1万円以上を包みますが、お車代が1万円以下になる場合には、ポチ袋に入れて渡します。
遠方からのゲストでも、親戚の場合はお互い様だから交通費は出さない、必ず出す、半額だけ出す、宿泊場所だけ用意するなどの親戚同士の通例などもあるため、両親にお車代について確認しておきます。同じ地域からの遠方の招待客が多い場合には、送迎バスなどを手配してお車代の代わりにするという方法もあります。
また、結婚式会場と最寄り駅が徒歩で行くには少し離れており、送迎バスも出ていない場合には、お車代の代わりにタクシーチケットを渡す場合もあります。タクシーチケットの渡し方は、招待状で同封したり、披露宴の後に帰りに使って頂くように、受け付け後に渡したりします。タクシーチケットを渡す場合には、お車代はお渡ししません。
地域によっては、車で来場するのが当たり前の場合は、最寄り駅から式場が多少離れていても、タクシーチケットやお車代をお渡ししない場合もあります。こちらは両親や、ウェディングプランナーに風習を確認すると良いでしょう。
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