差出人は親?自分?郵送?手渡し?招待状の作り方

招待状は結婚式にご招待する方に対しての、正式なお知らせです。既に出席の意思を確認している場合でも、形に残り、対外的には結婚式の始めの一歩なので、きちんとした招待状を作り、ご招待する方々に喜んで出席していただけるようにしましょう。

招待状で悩むのが、差出人です。近年は新郎新婦のみを差出人とする場合が多いですが、ご家庭によっては両家の親の名前のみ、両家の親と新郎新婦の連名で出す場合があります。こちらはどのパターンすべきであるという決まりはありませんが、ご家庭の方針があると思いますので、ご両親に相談して決めると良いでしょう。差出人によって文面が変わるので注意してください。

招待状の封筒には、日時などを書いた案内状、返信ハガキ、会場案内地図、付箋を入れます。

案内状の書き方の基本ルールは次の通りです。
①案内状の本文には必ず、結婚式の日時、場所、返信の期限を明記する。
②返信期限は、結婚式の1ヶ月前までにいただくように記載する。
③文章には句読点を入れない。文章を区切るときは、1つスペースを入れる。
④「死」「四」「九」「帰る」「葬式」「忙」「重ね重ね」などの、不吉な言葉、夫婦の別れを連想する言葉、再婚を連想する言葉、重ね言葉といった忌み言葉、漢字は避ける。
⑤会場名は誰にでも読めるようにする。英語や難読漢字の場合にはふりがなをつける。

返信ハガキには必ず慶弔用52円切手を貼り、宛名は「○○行」と書き「○○様」と書かないようにします。会場案内地図は、最寄駅や会場へのアクセス方法、駐車場の有無などを記載したものを用意します。地図は自作するよりも、結婚式場で用意されたものを使用した方が過不足なく安心です。

付箋は、全員に同じメッセージではなく、スピーチや余興のお願いなどがある場合に、必要に応じて個別のメッセージを記載したものを入れます。

封筒の書く際のルールは次の通りです。
①宛名は毛筆で書く。筆ペンでも可。字に自信がない場合は代筆や、パソコンの宛名印刷(必ず楷書や毛筆の書体を使用)でも良い。
②切手は必ず慶弔用切手を使用する。
③夫婦や家族を招待する場合は、招待状は一通にし、宛名は連名にする。宛名の書き方は、夫婦の場合は、それぞれの名前に「様」をつけるか、奥様を「令夫人」とする。家族の場合は子どもの名前も書くが人数が多い場合は、世帯主の名前と「ご家族様」もしくは、「令夫人」「お子様方」とする。
④封筒の封には「〆」は書かず、糊付けした上で、封緘シールを貼る。
⑤封筒の裏面に差出人の住所、氏名を書く。

以上が招待状の作り方の基本ルールです。案内状と封筒の縦書き、横書きは、案内状が縦書きなら、封筒も縦書きにするというように、合わせるのが基本です。また、紙は安すぎないもので、封筒に入れる合計重量が定形内になるよう収めましょう。25g以内に収まれば、82円切手を貼っても良いですが、念のため92円切手を貼っておくと安心です。

また、ルールではありませんが、返信用ハガキで食物アレルギーの有無を記載して頂くように確認すると、当日の料理で確認漏れがなくて安心です。

招待状が出来上がったら、発送です。大体、挙式・披露宴の2ヶ月前頃に相手の手に渡るように手配し、遠方の方には少し早めに発送します。直接会って手渡しができる方には、大安、友引を選んでできるだけ手渡しします。両親、仲人には身内なので通常は招待状は送りませんが、会場など詳細の確認の意味を兼ね、一通ずつ用意して手渡ししましょう。

招待状は2ヶ月前頃に発送するので、失礼のないよう、文章校正なども含め、期間に余裕を持って作りましょう。