引き出物は地域差もある!?失敗しないための引き出物選び

一般的には引き菓子にプラスして2~3品つけ、合計3~4品お渡しする引き出物。実は地域によって風習が異なり、地元が遠方同士の結婚の際には揉め事の一つになったりもします。一般的には披露宴の料理代の3分の1の金額相当の引き出物を用意するものの、地域差はどうしても出てきてしまいます。

特に北海道では引き出物の相場は2000円弱なのに対し、福井県では1万円強程度が相場と、かなりの開きがあります。こういった地域差を考慮しつつ、今回は引き出物選びで、失敗しないためのコツをご紹介します。

地域差を考慮して選ぶのに最も簡単な方法は、招待客によって引き出物を変えることです。近年は全ての招待客で同じ引き出物を準備するよりも、招待客に合わせてお世話になっている人には高めのものを、それ以外の人は普通に、というように引き出物を贈りわけするのが主流です。

引き出物の金額が全国一低い北海道では、とにかく引き出物はかさばらないものが喜ばれます。逆に愛知県では引き出物は大きくかさばり、見栄えの良いものが人気です。この例えは極端ですが、このような差がある場合には、贈りわけをしようにも、招待客の間で引き出物の袋の中身の差が歴然になってしまいます。

袋の中身がぱっとみて、差が出てしまうのは失礼なので、送りわけをする場合には中身に差があるとはすぐにわからないように贈りわけをする必要があります。

近年では、招待客同士の引き出物の見た目上の差をつけずに贈りわけをする方法として、カタログギフトを選ぶ新郎新婦が増えています。カタログギフトであれば、包装の見た目は変わらないですが、カタログのランクを変動させることによって、送りわけが可能です。

また、カタログギフトを使わずに、引き出物の差が出るのを回避するためには、両方の地域の特徴を持つ引き出物を1品ずつ取り入れて贈りわけをせずに引き出物を準備するという方法もあります。

カタログギフトも使い、両方の地域の引き出物を準備するという方法もあります。いずれの方法を採用するにせよ、引き出物の風習やしきたりは、親戚間で守るべきものがあることもあるため、親にも引き出物の種類を確認しておく必要があります。

カタログギフトを使用する際の注意点としては、カタログの種類によって、食品が多い、食器が多い、何でも載っているなどそれぞれに特徴があるため、サンプルを確認してから選ぶということです。

また、お祝儀はいくら頂けるが判らないので、あえてカタログのランクは全て一定にするという方法もあります。お祝儀が少なくても、お祝儀に対して過剰な引き出物にはなりにくく、お祝儀が予想以上に多かった場合には、結婚式後に改めてお礼をすれば失礼にはなりません。

引き菓子については、単身世帯と家族世帯、若い方とご年配の方では喜ばれるお菓子の種類が異なるため、こちらも贈りわけをする場合もあります。全ての招待客に満足もらえるものとしては、日持ちのする焼き菓子の詰め合わせが人気です。

日持ちのしないものや、保存に注意が必要な引き菓子を選ぶ場合には、遠方の招待客の持ち歩き時間や、季節を考慮し状態が悪くなるようなものは避けて選ぶようにすると失敗が少なく済みます。

引き出物を選ぶ際には、引き菓子にしろ、メインの引き出物にしろ、現物をきちんと確認して選ぶのが一番失敗が少なく済みます。引き菓子は確認することが難しい場合が多いため、きちんと賞味期限はもちろん、保存方法や季節に向いたお菓子であるかどうかを販売元に確認して、選ぶようにしましょう。