ちょっと冷静になって!招待客の都合も考えよう!

結婚おめでとうございます!結婚式も控えて今が幸せの絶頂ですね!なになに?結婚式にご友人を招待したのに、都合が悪くて来られない?薄情なご友人ですね、そんな人は今後の付き合いを考えたらどうですか?

こういう書き込みは、近年、結婚サイトの掲示板や質問サイトなどで多く見かけられます。

…いやいや、ちょっと待って、冷静になってください。結婚式という大舞台に舞い上がりすぎて、招待するご友人や親族の都合を考慮するのを忘れていませんか?

こういった書き込みではご友人の欠席を非難する声も上がりますが、結婚サイトを閲覧する大多数は結婚を控えた新郎新婦で、特に新婦。その非難の書き込みをしているのも結婚に舞い上がった花嫁なのです。その掲示板の中で同調している人がいるからと言って、世間全てが欠席するご友人が悪いと考える訳ではありません。

例えば、はじめは出席の旨を伝えていたのに、1ヶ月前になって友達と旅行に行くので式は欠席します、というような方は非常識ですし、場合によっては今後の付き合いを考える、という人がいてもおかしくありません。ですが、半年以上前から別の予定が決まっていて、式の出席の打診が3ヶ月前に来たら、以前からの予定を優先するのは普通の事です。

招待した人が都合が悪くて欠席になるからといって、薄情だなどとなじるのは、結婚に舞い上がって周りが見えなくなっている非常識さん扱いされてしまいます。これでは、招待された側もお祝いの気持ちが半減してしまいますよね。欠席の連絡をされたからと、冷たいとなじらず、相手の都合を考えて受け入れましょう。

招待の打診をする時期も考慮が必要です。

結婚式場の予約は、結婚式当日よりも半年~1年前に行うのが普通です。早いと数年前から、ということもあります。式場との打ち合わせを進めていくと悩むのが、招待客の人数と誰を呼ぶかです。

式場との打ち合わせが進むのに合わせて、招待客を早く確定したいと思うあまりに、半年前以上前のかなり早い段階で式の出席確認をしてしまう場合があります。それ自体は大きな問題ではありませんが、返答を催促してしまうことです。

勤め先がカレンダーがかっちりと決まっている業種ならいいですが、翌年の予定など見通しが立たない場合のほうが多いです。「早くに打診しているのだから、余計くらい空けてよ!参加ですぐに返事してよ!」と思ってしまうのは非常識さん認定されてしまいますよ。

式の出欠に限らず、受付や手作り品の依頼でも、相手の都合を考えずに、式直前に依頼してしまったり、「してくれて当然」という態度で依頼すると、とても失礼ですし、引き受けてくれない場合もあります。

ここで「結婚するのに協力してくれないなんてお祝いの気持ちがないんだ」となじるのはNGです。式直前に頼まれても、時間が足りなくて作れなかったり、短時間で作れるものでも、その人が忙しくて時間が割けない場合だってありますよね。受付も、当日は式に参加する時間はあるけど、ギリギリの時間しか空けられない事情があることだって考えられます。相手の都合を無視していれば、下手をすると友人や知人を失いかねません。

結婚で舞い上がっているときには、非常識行動をしがちになってしまいますから、落ち着いて相手の都合を配慮できるようにしたいですね。とはいえ、舞い上がった心だと配慮しているつもりでもできてない事は多々あります。「親しいんだからこのくらい大丈夫!」と思わずに、親しい人に接しているつもりをなくし、「親しくもない人からこれをされたらどう思うか」くらいの気持ちで対応するようにすると良いかもしれませんね。