式が終わって一安心…待って!まだやることありますよ!

準備は長かったはずなのに、式は移動や着替え、演出が目白押しであっという間の出来事。やっと披露宴が終わって一安心…と息をつく前にまだやることがあります。

仲人、媒酌人へ結婚式後日に挨拶に伺うのが難しい場合には、式が終わった後当日中に、お礼を渡す必要があります。両親から渡せばよいですが、必ず新郎新婦も同席して感謝の意を述べます。場所はロビーではなく別室で行います。

その後は着替え、持ち帰る品々の整理、別途発生した追加料金の精算が残っています。着替えが終わらないと清算ができないので、式が終わって疲れもありますが、できるだけ素早く着替えを行います。

会場のスタッフへの心づけを渡していない場合は、帰るまでにお礼の言葉と共に渡しておきます。ただし、当日はバタバタとしがちになるので、親から渡してもらうと確実です。

結婚式が終わった後は、結婚でお世話になった方へ、1週間~10日以内の早い段階で、お礼状を送ります。もし結婚式直後に新婚旅行に行くのであれば、新婚旅行後1週間~10日以内です。お礼状はよほど親しい友人相手でない限りは、手書きの封書で送るのが礼儀です。

媒酌人や仲人にお礼をまだ渡していない場合には、同じ時期に挨拶に伺い、お礼を渡します。お礼の金額の目安は、10~30万円です。

二次会幹事や手作り品の製作などでお世話になった方へも、当日中にお礼が渡せていない場合には、お礼をします。金額は相手に負担にならない程度の額で1万円以内程度を用意します。もし現金がはばかられるのであれば、記念品や、新婚旅行のお土産を多めに用意し、渡しても構いません。直接会うのがのぞましいですが、遠方で叶わない場合にはお礼を郵送の上、必ずお礼の手紙も添えます。

結婚式に参加されなかった方からお祝いを頂いている場合には、内祝いを贈ります。内祝いは元々、おめでたいことのお披露目と挨拶を兼ねたものでしたが、近年ではお祝いに対するお礼になっています。内祝いの金額は頂いた金品の半額~3分の1程度でお礼をします。内祝いは別途用意するか、引き出物を多めに用意して、内祝いに転用してもかまいません。

頂いたお祝いが現金ではなく、記念品などで金額が判らないものや金額が高くないものをいただいた時については、お菓子やタオルなどの気軽な品にお礼の手紙を添えて内祝いとするのが一般的です。

結婚後に引越しをする場合には、引越し日の2~3日前までには、菓子折りを持って、近隣へ挨拶に回ります。その際には引越し日と大体の時間をお伝えし、引越しのトラックが邪魔になる旨をあらかじめ断っておきます。

引越し先でも近隣へ、洗剤やタオルなどの粗品を持参し、引っ越した当日中にトラックが邪魔をする旨の断りと、これからお世話になる旨を挨拶に回ります。戸建ての場合には両隣の家へ、マンション、アパートの場合には両隣、上下の部屋へ挨拶へ伺います。

以上のように、式終了直後から、新生活が始まるまでは、結婚式は終わっていないといっても過言ではありません。むしろ結婚式は終わっても、結婚生活はスタートを切ったばかりです。新生活をスムーズに送れるように、これからお世話になる方々に礼を尽くしてきちんとお礼を行いましょう。

式当日もしっかりと!当日の心得

長かった打ち合わせもようやく終わり、とうとう式当日。ほとんどのカップルは緊張のさなか、ドタバタといわれるがままに動くのが精一杯で、気遣いとかが足りなかったと、嘆く点があるようです。忙しさでいろいろと忘れがちにはなってしまいますが、式当日は何に気をつけて、どういった行動を取ればいいでしょうか。

当日の遅刻は厳禁ですから、余裕を持って会場入りできるようにスケジュールを組みます。忘れ物がないように前日までに必ず持ち物をチェックしておきましょう。当日の朝ごはんは緊張していても必ずしっかり食べておきます。

当日もっていった方がいい持ち物は、涙を拭くための白いハンカチ、料理はなかなか食べれないので合間で食べるための口や手の汚れない軽食、カメラです。当日、別会計が発生する場合もあるので現金も少し用意しておきます。お祝儀で払う場合は必要ありません。

会場入りしたら、会場スタッフに「本日はお願いします」と声かけします。スタッフにお礼として渡す心づけはゆっくりと話す機会がある時であれば、式の途中以外であればいつ渡しても構いません。

新婦はすぐにメイクにかかりきりになりますが、新郎が拘束されないのであれば、招待客を迎えてロビーで挨拶し、もてなします。新郎側の招待客だけでなく、新婦側の招待客にも挨拶をします。

式では、入場や退場の際、またケーキ入刀、乾杯などの、招待客を見渡せるチャンスがある時には、招待客と必ず目を合わせるようにします。新郎新婦ともに、互いの招待客だけでなく、もてなす心でなるべく全員と目を合わせるようにしましょう。

披露宴で高砂を離れて会話する機会があるときにも、なるべく全ての方に声をかけるようにします。披露宴の間はドレスの新婦は動きづらいですから、フットワークの軽い新郎はできるだけ、新郎側だけでなく、新婦側の招待客にも顔を出せるといいですね。

祝辞の際には、新郎新婦ともに立ち上がり聞きます。主賓より着席の声がかかった場合には、一礼をして着席します。

披露宴では新郎はよくお酒を勧められますが、普段よりも抑え目で飲むようにします。勧められたお酒には口をつける程度でも失礼にはなりません。それよりも飲みすぎて正体失うほうが失礼です。式の時は緊張のために酔いやすくなりがちなので、特に気をつけます。

花嫁の手紙や、友人スピーチなどのときに、花嫁が泣いている場合には、新婦はハンカチを持ち歩けないので、新郎がハンカチで新婦の涙をそっと拭いてあげるようにします。

式が終わり、送賓の時にはできるだけ一人一人に、出席していただいた事への感謝を述べて送ります。

式が終わった後は、着替えや持ち帰りの品を整理して会場を後にします。疲れから着替えなどがゆっくりになりがちですが、会場のスタッフは新郎新婦が式場を後にするまで待っています。できるだけ素早く帰り支度を行い、式場を後にする際にはスタッフに再度お礼を述べて帰ります。

当日の心得とは少し外れますが、式の後に持ち帰るものは、お祝儀やブーケ、買取の衣装小物など、意外に多いです。キャリーバッグなども持ち物に入れておくと、帰りが楽になります。

式の当日は終始、全ての招待客をもてなす心でできるだけ目を合わせ、話す機会があるときには、できるだけ言葉を交わすよう、心がけましょう。

親族に「様」はつけません?席次表のルール

披露宴の席次を明記し、場合によっては新郎新婦のプロフィール、料理のメニュー、新居の住所などを記載する席事表。この席辞表でよく失敗しがちなのが、「友人」「親族」「同僚」などといったの肩書きや、敬称の書き間違いです。今回は席辞表における肩書きと敬称のルールをご紹介します。

新郎新婦との続柄で、特に肩書きを間違えやすいのが会社関係です。会社名は必ず省略せず、「○○株式会社」と書き、役職付の方は役職を、役職なしの方は部署、課名まで書きます。役職は必ず名詞なども確認しながら、正しい物を記入します。

【会社記載例】
会社社長:○株式会社(取締役)社長
勤務先上司:新郎上司 ~会社 ~部 部長
勤務先先輩:新郎先輩 ~会社 ~部 ~課
勤務先同僚(後輩含む):新郎同僚 ~会社 ~部 ~課
勤務先同期:新郎同期 ~会社 ~部 ~課
元勤務先の上司:新郎元勤務先上司 ~会社 ~部 部長
部署移動した元上司:新郎元上司 ~会社 ~部 部長
退職した元上司:新郎元上司(他の会社に勤務の場合は、その会社名、部署名、肩書きを書く)

友人の肩書きは、会社名は記載せず、「新郎中学友人」などのようにどの時点の友人なのかを記載する場合が多いです。会社名を記載してはいけないというルールはありませんので、不安な場合は招待客に会社名を記載した方がいいか確認します。また、いつの時点の友人なのか記載せず、単純に「新郎友人」とのみ記載する場合もあります。社会人になってから勤務先以外で知り合った友人も「新郎友人」とのみ記載します。

新郎新婦の親族の肩書きは、「新郎父」「新婦姉」などのように続柄をそのままつけますが、続柄と続柄の漢字を間違えやすいので注意が必要です。特に、叔父、叔母、伯父、伯母の区別に注意してください。両親に漢字や続柄を必ず確認します。また、生まれ年が同じいとこについては月日で区別しましょう。

【親族、家族の一般的な肩書きの例】
両親:新郎父、新郎母
祖父母:新郎祖父、新郎祖母
兄弟姉妹:新郎兄、新婦弟
兄の妻:新郎義姉
姉の夫:新郎義兄
弟の妻:新郎義妹
妹の夫:新郎義弟
兄弟姉妹の息子:新郎甥
兄弟姉妹の娘:新郎姪
両親の実兄:新郎伯父
両親の実兄の妻:新郎義伯母
両親の実姉:新郎伯母
両親の実姉の夫:新郎義伯父
両親の実弟:新郎叔父
両親の実弟の妻:新郎義叔母
両親の実妹:新郎叔母
両親の実妹の夫;新郎義叔父
年上の男のいとこ:新郎従兄
年上の女のいとこ:新郎従姉
年下の男のいとこ:新郎従弟
年下の女のいとこ:新郎従妹
いとこの息子:新郎従甥
いとこの娘:新郎従姪

その他の間柄では次のような書き方になります。
過去の恩師:新郎恩師(現役職員の場合は、学校名、役職も併記)
現在も師事する恩師:新郎先生(師匠、師範など。学校名や習い事なら流派なども併記)
目上の方:新郎知人
さらに目上の方:新郎来賓
近所の方:新郎隣人、新郎近隣
媒酌人:御媒酌人
夫婦で出席する人の妻:同令夫人
親族以外の子ども:お子様、御子息、御令嬢

肩書きの書き方は以上です。敬称は、基本的に「様」をつけますが、両親、未婚の兄弟姉妹にはつけません。祖父母も同居している場合にはつけません。親族でも既婚の兄弟姉妹や叔父や伯母、別居の祖父母には「様」をつけます。小学生くらいまでの子どもには「くん」「ちゃん」をつけます。また、恩師の場合は「先生」でも「様」でもどちらでも良いです。

以上に紹介した肩書きも敬称は一般的なルールです。肩書きなどの記載ルールは地域の風習などによって異なるため、ウェディングプランナーや両親に相談すると確実です。必ず新郎新婦共に肩書き、敬称のルールを統一して書きましょう。

ちょっと冷静になって!招待客の都合も考えよう!

結婚おめでとうございます!結婚式も控えて今が幸せの絶頂ですね!なになに?結婚式にご友人を招待したのに、都合が悪くて来られない?薄情なご友人ですね、そんな人は今後の付き合いを考えたらどうですか?

こういう書き込みは、近年、結婚サイトの掲示板や質問サイトなどで多く見かけられます。

…いやいや、ちょっと待って、冷静になってください。結婚式という大舞台に舞い上がりすぎて、招待するご友人や親族の都合を考慮するのを忘れていませんか?

こういった書き込みではご友人の欠席を非難する声も上がりますが、結婚サイトを閲覧する大多数は結婚を控えた新郎新婦で、特に新婦。その非難の書き込みをしているのも結婚に舞い上がった花嫁なのです。その掲示板の中で同調している人がいるからと言って、世間全てが欠席するご友人が悪いと考える訳ではありません。

例えば、はじめは出席の旨を伝えていたのに、1ヶ月前になって友達と旅行に行くので式は欠席します、というような方は非常識ですし、場合によっては今後の付き合いを考える、という人がいてもおかしくありません。ですが、半年以上前から別の予定が決まっていて、式の出席の打診が3ヶ月前に来たら、以前からの予定を優先するのは普通の事です。

招待した人が都合が悪くて欠席になるからといって、薄情だなどとなじるのは、結婚に舞い上がって周りが見えなくなっている非常識さん扱いされてしまいます。これでは、招待された側もお祝いの気持ちが半減してしまいますよね。欠席の連絡をされたからと、冷たいとなじらず、相手の都合を考えて受け入れましょう。

招待の打診をする時期も考慮が必要です。

結婚式場の予約は、結婚式当日よりも半年~1年前に行うのが普通です。早いと数年前から、ということもあります。式場との打ち合わせを進めていくと悩むのが、招待客の人数と誰を呼ぶかです。

式場との打ち合わせが進むのに合わせて、招待客を早く確定したいと思うあまりに、半年前以上前のかなり早い段階で式の出席確認をしてしまう場合があります。それ自体は大きな問題ではありませんが、返答を催促してしまうことです。

勤め先がカレンダーがかっちりと決まっている業種ならいいですが、翌年の予定など見通しが立たない場合のほうが多いです。「早くに打診しているのだから、余計くらい空けてよ!参加ですぐに返事してよ!」と思ってしまうのは非常識さん認定されてしまいますよ。

式の出欠に限らず、受付や手作り品の依頼でも、相手の都合を考えずに、式直前に依頼してしまったり、「してくれて当然」という態度で依頼すると、とても失礼ですし、引き受けてくれない場合もあります。

ここで「結婚するのに協力してくれないなんてお祝いの気持ちがないんだ」となじるのはNGです。式直前に頼まれても、時間が足りなくて作れなかったり、短時間で作れるものでも、その人が忙しくて時間が割けない場合だってありますよね。受付も、当日は式に参加する時間はあるけど、ギリギリの時間しか空けられない事情があることだって考えられます。相手の都合を無視していれば、下手をすると友人や知人を失いかねません。

結婚で舞い上がっているときには、非常識行動をしがちになってしまいますから、落ち着いて相手の都合を配慮できるようにしたいですね。とはいえ、舞い上がった心だと配慮しているつもりでもできてない事は多々あります。「親しいんだからこのくらい大丈夫!」と思わずに、親しい人に接しているつもりをなくし、「親しくもない人からこれをされたらどう思うか」くらいの気持ちで対応するようにすると良いかもしれませんね。

ムチャ振りしてませんか?各種依頼の心得

結婚式を挙げるとなると、さまざまな人にいろんな頼みごとをする機会がとっても増えますね。祝辞に余興、受付、乾杯の発声など。場合によっては司会や、送迎、カメラ撮影、手作り品の依頼などもあると思います。

ここで重要なのが、頼み方です。祝辞でも、手作り品でも、何を依頼するとしても、相手の方の都合があります。依頼の方法によってはかなりの失礼に当たるので、注意が必要です。

依頼を失敗した例をいくつか挙げます。

友人にブーケを作って貰うため、「1ヶ月後の結婚式で使えるように作って欲しい」とメールで依頼した。その後、特にお礼はせずに式は終わった。

受付をしてもらう人がなかなか決まらず、結婚式の3日前に、友人に受付をして欲しいと依頼した。

祝辞を依頼する時に招待状の付箋で依頼した。特に口頭では依頼していない。

これらの失敗例の何がいけないのでしょうか。依頼するときの心得をみていきましょう。

まず、何かを依頼する時には、依頼することが決まった時点で、できるだけ早く依頼します。式のギリギリで依頼するのは、何を頼む場合でも失礼になります。手作り品を依頼する場合は、製作期間の考慮が必要なのはもちろんですが、たとえ製作期間が短いものを頼む場合でも、準備期間に余裕がなくなるような時期に依頼するのはNGです。準備のいらない乾杯の発声なども、招待状を発送するまでには必ず依頼します。

依頼の方法は、直接会える人には、必ず顔を見て依頼しましょう。もしも、直接会う時間がどうしても取れない場合には、電話で連絡します。その際にも必ず、「直接会って頼むべきことだけど…」と謝罪した上で依頼しましょう。くれぐれもメールのみでのやりとりにならないようにしましょう。

また、手作り品を依頼する際には、かかる費用を負担する旨をきちんと伝えましょう。お祝い事なので喜んでやってくれる方も多いですが、お金のかかることなので費用については気にされる方が多いです。費用については気になっても、祝い事だからと請求をするのを遠慮して、モヤモヤする方もいます。相手方から言わせて気まずくさせる前に、こちらからきちんとお支払いする旨を伝えてくださいね。

乾杯、受付、祝辞といった、当日動いていただく必要があることを依頼する場合には、必ず招待状の発送前に一度口頭で依頼します。そして、改めて招待状の付箋で、依頼をします。招待状の付箋で依頼するからと言って、事前の口頭での依頼を省略するのはとても失礼です。あくまで招待状の付箋は確認なので、必ず招待状発送前に口頭で依頼しましょう。

招待状の発送時期は通常2ヶ月前頃ですが、どうしてもそれまでに祝辞や乾杯、受付が決まらなかった場合には、招待状には付箋を挟まずに、口頭で依頼します。その際にも、必ず直前の依頼になってしまうことをお詫びした上で、依頼しましょう。

結婚式が終わった後は、必ず各種依頼をした人にはお礼をします。乾杯や祝辞は御車代を式当日にお渡しします。それ以外のお礼は当日に負担にならない程度の現金を渡したり、手作り品なら費用にプラスして現金を包んだり、新婚旅行のお土産を少し豪華な物にしたり、記念品を渡したりします。

以上が、通常の依頼の流れになります。失敗例では連絡がメールだったり、依頼が招待状のみだったりとムチャ振りですよね。お祝い事だからやってもらって当然、と礼を欠いた行動をすると、恥をかくのは自分たちです。基本的には「して頂いてありがたい」という言葉を胸にして行動すると失敗がありません。頼みごとをする時には自分ならどうされたらうれしいか、困らないかを考えることを心得て動けるといいですね。

授かり婚でも出産前に式はできますか?

赤ちゃんを授かった事がきっかけで結婚に踏み切る方も多くいらっしゃいますね。とりあえず出産してから式は後で、という方もいらっしゃいますが、結婚式でお披露目をしてから出産しなければ、というご家庭の方針などで、出産前に挙式披露宴を希望される方も多くいらっしゃいます。授かり婚でも出産前に挙式ができるかどうかといえば、結論から言えばできます。今回は、出産前の挙式における注意点をお伝えします。

授かり婚で結婚式を挙げる場合、最も重要になるのは挙げる時期でしょう。妊娠は4~15週が初期、16~27週が中期の安定期、28~39週が後期です。

妊娠初期の特にはじめの3ヶ月はつわりなどで体調を崩しがちな方が多く、また流産の危険も高い時期のため、あまり挙式の時期としては向きません。ただし、比較的つわりの軽い方であれば、まだお腹のふくらみも出てこない時期なので式を挙げやすいかもしれません。

妊娠後期に入る頃になり、かなりお腹も大きくなりますので、ドレスを選びにくく、また、お腹の赤ちゃんに栄養を奪われて再び体調を崩しがちになる時期でもあります。妊娠9ヶ月を迎え、いつ出産してもおかしくない状態となりますからできれば妊娠後期の出産は控えた方が良いでしょう。

一番安全に挙式を行えるのはやはり、妊娠中期です。中期はつわりもおさまってくる頃ですし、健康であればマタニティスポーツもできる頃です。初期に比べ、じょじょにお腹が目立ってくる頃なので、ドレスのサイズ選びは難しいですが、比較的ドレスを選べる幅も広いです。

次に重要なのが会場選びです。通常の結婚式が一年~半年前ごろから会場を予約し、準備を始めるのに比べ、授かり婚は時期を選びますから、会場探しから結婚式の日取りまでの時間が極端に短いです。

短期間での準備に対応した会場であればどんな式場でもかまいませんが、できればマタニティプランを提供している会場がよりよいでしょう。マタニティプランを提供している会場であれば、新婦の体調面などのサポートもしっかりしており、妊婦ならではの細かいトラブルに丁寧に対応してもらえるため、安心して結婚式を挙げることができます。

会場については、マタニティプランの他、式中、お色直しなどの際に少しでも休憩できるよう、個室などがあるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

花嫁としては、気になるのはドレスを選ぶ時期ですね。お腹のサイズは妊娠24~28週ごろに大きく変動する方が多いです。できればこの頃までにサイズの大きいドレスを決定し、直前にもう一度ドレスの試着を行いましょう。

また、妊婦はお腹周りと胸周りがアンバランスで、通常の大きいサイズのドレスでは胸周りがブカブカで不恰好になってしまう場合が多々あります。ドレスショップを選ぶときには、試着を何度もさせてくれて、かつ、サイズ直しをきっちりとしてもらえるところを選びましょう。

また、ドレスはお腹を圧迫しないデザインのものを選ぶのはもちろんですが、ドレスの中には立っている時は平気でも、座るとお腹を圧迫してしまうタイプのものもありますから、注意が必要です。

式当日については、あまりバタバタ動き回るとお腹に触ります。当日は時間に余裕を持たせて行動し、披露宴の最中は新婦は会場内を歩き回らずに、招待客に高砂に来ていただくようにしましょう。万が一に備え、会場近くの病院を調べ、母子手帳、保険証も必ず持参します。

おめでたい授かり婚が無事に終わるように事前準備はしっかりと、当日はゆったりとできるといいですね。

必ず確認しよう!招待客のプライベートデータ?

招待客のプライベートデータと聞いて何のこと!?と思われるかもしれませんが、何のことはありません。招待客のアレルギーや、妊娠、お子様の有無を確認しておくということです。先に確認して配慮をすることで、正体客に失礼のないおもてなしができます。項目別に確認しておいた方がいいことを解説します。

【食物アレルギー】
近年ではアレルギー持ちの招待客に対しては、個別に対応した料理にあらかじめ差し替えておくのが主流です。事前に確認しておかないと、式当日になってから招待客に「これ食べられないのにな」と不快な思いをさせてしまったり、急遽式場にアレルギー食を手配してもらったりとトラブルを産む可能性があります。先にアレルギーの有無を確認して、不満を残さないように気配りが必要です。

【妊婦かどうか】
妊婦の方が出席される場合には、つわりなどないか、食べると気分が悪くなるものはないかを確認しておく必要があります。式場側には、具合が悪くなったらすぐに休める部屋が式場で用意できるか、ブランケットやクッションの準備、料理とドリンクが妊婦対応に変更できるかなど確認しておく必要があります。

また、妊婦の方は急に状態が変わることも多くありますので、急なキャンセルが入る可能性があることも式場に伝えておく必要があります。立食パーティーなどでは特に、妊婦の方は長時間たつのは辛いですから、椅子の準備など、あらかじめリサーチが必要です。

【お子様が出席されるか】
お子様がいらっしゃる方の中でも、特に赤ちゃんや小さいお子様がいる方を招待する場合には、式にお子様を連れて参列されるのか、御家族などに任せて参列されるのかを確認する必要があります。

お子様が参加される場合には、式場でお子様メニューに料理が変更できるかどうかも確認します。お子様メニューにしたほうがいいかどうかについては、お子様の両親に確認しましょう。

赤ちゃんが出席する場合には、離乳食が必要かどうかなどを確認します。また、ベビーカーで参加する場合もありますから、赤ちゃん用の椅子が必要かどうかもできれば確認しておきましょう。式場側に対しても、ベビーベッドは準備できるか、授乳室はあるか、オムツ交換台はあるか、授乳のためにお湯は準備できるか、離乳食の提供はあるかなど、式場の設備を確認する必要があります。場合によってはベビーシッターが別室で提供されるかなども確認しましょう。

赤ちゃん連れで参列して頂く場合には、赤ちゃんに配慮した会場を準備しなければ、授乳やお昼寝などに困り、赤ちゃんのお母さんである招待客にかなり恨まれてしまいますので、注意が必要です。

【交通手段や宿泊の有無】
特に遠方の招待客の場合は、御車代の準備が必要になりますので、交通手段の確認が必要です。結婚式が夜間だったり、早朝だったりする場合には、遠方の方は前後の宿泊が必要になります。新郎新婦で手配しても良いのかどうかなど、必ず確認して手配しましょう。

【ご年配の方が出席されるか】
ご年配の方の中には歩くのが辛い方もいらっしゃるでしょう。式場が最寄り駅からのアクセスが悪い場合は、タクシーチケットを事前に渡すなど配慮が必要です。また、会場内はエスカレーターやエレベーターで負担をかけずに移動ができるか、車椅子の方にバリアフリーで移動できるかを式場側に確認しておく必要があります。

これらの情報は招待状で確認してもかまいませんが、できれば直接連絡を取って確認できると確実です。招待客に楽しんでいただけるように配慮できるといいですね。

引き出物は地域差もある!?失敗しないための引き出物選び

一般的には引き菓子にプラスして2~3品つけ、合計3~4品お渡しする引き出物。実は地域によって風習が異なり、地元が遠方同士の結婚の際には揉め事の一つになったりもします。一般的には披露宴の料理代の3分の1の金額相当の引き出物を用意するものの、地域差はどうしても出てきてしまいます。

特に北海道では引き出物の相場は2000円弱なのに対し、福井県では1万円強程度が相場と、かなりの開きがあります。こういった地域差を考慮しつつ、今回は引き出物選びで、失敗しないためのコツをご紹介します。

地域差を考慮して選ぶのに最も簡単な方法は、招待客によって引き出物を変えることです。近年は全ての招待客で同じ引き出物を準備するよりも、招待客に合わせてお世話になっている人には高めのものを、それ以外の人は普通に、というように引き出物を贈りわけするのが主流です。

引き出物の金額が全国一低い北海道では、とにかく引き出物はかさばらないものが喜ばれます。逆に愛知県では引き出物は大きくかさばり、見栄えの良いものが人気です。この例えは極端ですが、このような差がある場合には、贈りわけをしようにも、招待客の間で引き出物の袋の中身の差が歴然になってしまいます。

袋の中身がぱっとみて、差が出てしまうのは失礼なので、送りわけをする場合には中身に差があるとはすぐにわからないように贈りわけをする必要があります。

近年では、招待客同士の引き出物の見た目上の差をつけずに贈りわけをする方法として、カタログギフトを選ぶ新郎新婦が増えています。カタログギフトであれば、包装の見た目は変わらないですが、カタログのランクを変動させることによって、送りわけが可能です。

また、カタログギフトを使わずに、引き出物の差が出るのを回避するためには、両方の地域の特徴を持つ引き出物を1品ずつ取り入れて贈りわけをせずに引き出物を準備するという方法もあります。

カタログギフトも使い、両方の地域の引き出物を準備するという方法もあります。いずれの方法を採用するにせよ、引き出物の風習やしきたりは、親戚間で守るべきものがあることもあるため、親にも引き出物の種類を確認しておく必要があります。

カタログギフトを使用する際の注意点としては、カタログの種類によって、食品が多い、食器が多い、何でも載っているなどそれぞれに特徴があるため、サンプルを確認してから選ぶということです。

また、お祝儀はいくら頂けるが判らないので、あえてカタログのランクは全て一定にするという方法もあります。お祝儀が少なくても、お祝儀に対して過剰な引き出物にはなりにくく、お祝儀が予想以上に多かった場合には、結婚式後に改めてお礼をすれば失礼にはなりません。

引き菓子については、単身世帯と家族世帯、若い方とご年配の方では喜ばれるお菓子の種類が異なるため、こちらも贈りわけをする場合もあります。全ての招待客に満足もらえるものとしては、日持ちのする焼き菓子の詰め合わせが人気です。

日持ちのしないものや、保存に注意が必要な引き菓子を選ぶ場合には、遠方の招待客の持ち歩き時間や、季節を考慮し状態が悪くなるようなものは避けて選ぶようにすると失敗が少なく済みます。

引き出物を選ぶ際には、引き菓子にしろ、メインの引き出物にしろ、現物をきちんと確認して選ぶのが一番失敗が少なく済みます。引き菓子は確認することが難しい場合が多いため、きちんと賞味期限はもちろん、保存方法や季節に向いたお菓子であるかどうかを販売元に確認して、選ぶようにしましょう。

二次会は開くべき?幹事は誰が?

結婚式といえば、挙式、披露宴、二次会と続きますね。挙式と披露宴はセットで行う事が多いものの、二次会は開くべきかどうか悩む方も多いと思います。また、開くのであればどこで、幹事は誰がするかといった問題がありますね。

二次会自体は一般的に必ずしも開催すべきと決められているものではありません。飽くまで必要だと感じたら開催すればいいのです。こちらでは二次会を企画する際に失敗しないコツをお伝えします。

まず二次会を開くべきかどうかですが、これはやりたいかどうか、というのが一番大きいです。二次会に消極的なのであれば、無理に行う必要はありません。

二次会をしたほうが無難な場合は、例えば、結婚式場の収容人数の関係で招待したい方全員をお呼びできない場合や、式の時間帯は仕事などで都合が悪く出席できない人に対して、二次会で結婚のご報告をする時や、海外挙式で身内のみの式などを行った場合に後日、友人知人らにお披露目をする場合などですが、これも必ずではありません。新郎新婦の都合や状況に合わせて、開催を決定しましょう。

新郎新婦が企画しなくても、新郎新婦の友人が申し出て二次会を企画する場合もありますが、こちらについては今回の話では割愛します。

幹事は一般的に新郎新婦の友人複数人に依頼することが多いですが、特に決まりはありません。もちろん、新郎新婦自身が幹事をする場合もあります。依頼するときには、招待状を送る前に、結婚式の招待を打診する際に、一緒に依頼します。式の打ち合わせで定期的に顔を合わせる新郎新婦と違い、二次会の打ち合わせの時間を改めて取るのは難しいですから、招待状の発送は通常2ヶ月前頃ですが、二次会を開催することに決まったら、できるだけ早い段階で幹事の依頼をしましょう。

二次会に招待する人数と名簿はできるだけ早い段階で、新郎新婦の方で用意するとトラブルがありません。幹事にゲストの名簿作成などを任せると、幹事が知らない人へ連絡することなどが発生し、余計な手間が増えてしまいます。その他の準備で忙しくても出欠連絡は新郎新婦が担当するのが無難です。

二次会の費用は、基本的に二次会費でまかなう場合が多いですが、会場を貸切にする費用のみ新郎新婦で負担する場合もあります。新郎新婦で予め決めておき、できれば会費も招待客決定前に決めておきます。

会場の準備ですが、二次会の参加人数が決まったら、できるだけ早い段階で予約します。新郎新婦が予約する場合と、幹事が予約する場合の2パターンあります。幹事に場所の決定と予約をお願いする場合には、場所の希望や予算などを無理でない範囲で伝えておきましょう。

二次会が終わった後には、幹事には必ずお礼をします。お礼の方法は現金を包んだり、会費を無料にしたり、食事に招いたりと決まった形式はありませんが、必ず行いましょう。

以上のように友人に頼む以外に、近年では、プロの方に二次会の幹事を依頼し、招待客の名簿作り以外はプロにお任せで、会場の予約、ケータリング、当日の司会なども全て行ってもらうことも増えてきているようです。この場合、友人知人などに負担をかけることなく、新郎新婦も金銭的な負担のみで済むため、二次会参加者全員が楽しめるというメリットがあります。

二次会幹事を友人などに依頼する場合、何でもかんでも丸投げにする新郎新婦もいますが、予算、招待人数など、新郎新婦でないと決定できないことも多くあります。プロに依頼する例外を除いて、厚意でやってくれている幹事に甘えすぎず、負担をかけすぎないよう気をつけたいですね。

誰に依頼する?余興と祝辞は本当に必要?お礼はいるの?

結婚式の披露宴というと、入場から始まり、乾杯、ケーキ入刀、祝辞、余興、お色直し、花嫁の手紙と内容がてんこ盛りですね。中には余興や祝は必要かな、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。今回は披露宴の演出の項目別に、必要かどうか、誰に依頼すべきか、お礼の渡し方などのマナーを説明します。

【乾杯】
会食の始まりの合図ですので、必ず乾杯は必要です。一般的には準主賓に依頼する場合が多いですが、特に決まりはありません。勤務先の上司が出席している場合、祝辞を上司に依頼することは多いので、乾杯も会社の上司にすると硬い雰囲気になりがちのため、あえて準主賓を避ける場合もあります。式の雰囲気によって、親族にしたり、友人にしたり様々ですから、誰に依頼するかはお好みになります。

お礼はお車代として現金を1万円程度包むか、往復の車を手配します。お車代の表書きは「御車料」か「御車代」とし、名前は招待した側の苗字を書いておきます。渡すタイミングは受付の後で、親から手渡ししてもらいます。往復の交通費が1万円以上の場合には、交通費の相当額に1万円程度を上乗せして包みます。

親族のお子様に依頼したような場合には、現金ではなくおもちゃやお菓子などを渡す場合もあります。この場合は披露宴が終わった後に、新郎新婦から直接渡したり、後日直接渡したりします。後日渡す場合には、新婚旅行のお土産をグレードアップして渡す場合もあります。お子様にお礼をする場合には、お子様の保護者に与えてはいけないものはないか、事前に確認しておくと良いでしょう。

【祝辞】
祝辞は主賓からの挨拶になるため、通常は必要です。一般的には、新郎の主賓と新婦の主賓からそれぞれ祝辞を頂きます。近年は新郎新婦から一人ずつ祝辞ではなく友人代表スピーチにし新郎新婦合わせての祝辞とする場合もありますから、臨機応変に変更できます。通常は主賓は、招待客の中で最も各が高い人で、一般的には社会的地位が一番高い人に依頼します。

式の雰囲気を堅苦しいものにしたくないと考える方は、主賓挨拶を取りやめる方もいます。お礼は乾杯と同じになるので、割愛します。

【退場のエスコート役】
近年流行りの演出で、お色直しのために退場する際に、招待客にエスコートしてもらうというものです。事前にお願いする場合もありますが、当日にサプライズで指名する場合もあります。あってもなくても良い演出なので、特に必ずエスコートを招待客の中からつける必要はありません。

エスコートを依頼する場合には、誰に依頼してもかまいません。招待客に依頼しない場合には、新婦は新郎がエスコートして退場します。誰かに依頼した場合でも特にお礼は必要ありません。

【余興】
余興はあってもなくても構いません。披露宴をどんな雰囲気にしたいかで決めると良いでしょう。依頼する人は誰でも大丈夫ですが、親しい方に依頼するのが一般的です。近年は新郎新婦自ら余興を行う場合もあります。式場によっては時間の都合で余興を入れられない場合もありますから、よく確認してから依頼しましょう。

お礼は披露宴が終わった後か、結婚式の後日できるだけ早めに現金を包んで新郎新婦から渡します。過剰な金額であるよりも、相手に気を使わせない金額である方が望ましいので、現金ではなく、商品券や記念品を渡す場合もあります。また、新婚旅行のお土産をグレードアップして渡す場合もあります。

余興などは、親族で決まりがある場合がありますから、新郎新婦の意向だけでなく、両親などにも確認して決定できるといいですね。